意外と知らない!妊娠検査薬の正しい使い方

妊活を始めると、つい毎月購入してしまうのが「妊娠検査薬」だと思います。
陰性なのか陽性なのか、結果を見るのに緊張しそうですが、あなたは妊娠検査薬の正しい使い方を知っていますか?

妊娠検査薬は、ドラッグストアで簡単に購入できるので、「もしかして」と思ったタイミングですぐに手に入れられます。

今では種類も増えて、市販されている妊娠検査薬は大きく2種類に分けられます。

2種類の妊娠検査薬の違いとは?

ひとつは生理予定日の1週間後から使える、一般的なタイプの「妊娠検査薬」。そして、もうひとつは生理予定日から使える「早期妊娠検査薬」です。

基本的には、妊娠検査薬は受精卵が子宮内に着床したときに分泌される「hCG」というホルモンに反応する仕組みになっています。

hCGの分泌量は着床後、時間の経過に比例して増えていくもの。

普通の妊娠検査薬では、妊娠を正しく判断できるようになるには、生理予定日から1週間ほど経つまでかかりますが、「早期妊娠検査薬」は少ないhCG分泌量でも反応するため、早い時期からの検査が可能になっています。

 

また、通常の妊娠検査薬には、判定窓にラインが出るタイプとデジタル式の2種類があります。

ラインが出るタイプのものはアナログなので、hCG値が低い場合はラインがうっすらとしか出ず、判断に困ってしまうことも……。

しかし、デジタル式は判断に迷うような表示はされないので、陽性か陰性かがはっきりとわかります。

早期妊娠検査薬を使うなら2本組を!

陰性が出たとしても、日を改めてもう一度検査ができるよう、2本組になっている妊娠検査薬も販売されています。

特に早期妊娠検査薬を使う場合は、念のために、後日もう一度検査をすることをオススメします。

なぜなら、検査をするのが生理予定日から間もない場合、1回目の検査では陰性だったものの、生理が来なかったために再び検査をしたら陽性だったということもあるからです。

また、妊娠している場合、排卵日から14日後の生理予定日には、妊娠しているかどうかを判断するhCGが十分に分泌されている人が多いといわれていますが、ホルモンの増え方には個人差があります。

妊娠していたとしても、誰もが生理予定日に十分な量のhCGが分泌されているとは言い切れないので、早期妊娠検査薬を使う場合は2本組を購入するとよいでしょう。

 

婦人科・産婦人科にいくのはいつ頃?

婦人科・産婦人科の超音波検査で、胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)が子宮にあることを確認できるのは、妊娠5週目くらいとされています。

それまでは子宮外妊娠などのトラブルも見つかりにくく、不安定な時期なので、正確な判断がしづらいのです。そのため、妊娠検査薬で陽性が出たとしても、生理予定日の12週間後まで受診を待ちましょう。

そして、いざ医療施設で検査を受けようと思っても、人気のある医療施設では妊娠6週目くらいの段階で分娩予約が埋まってしまうところもあるようです。「ここで出産したい!」という医療施設が決まっている場合は、ホームページなどで予約状況をチェックして、早めに受診するようにするといいかもしれませんね。

 

★今回のポイント★

・「妊娠検査薬」には、生理予定日の1週間後から使えるものと、生理予定日から使えるものがある

・「早期妊娠検査薬」は正しい反応が出ない場合があるため、後日もう一度検査してみよう

・婦人科・産婦人科での超音波検査は妊娠5週目くらいから

 

 

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

初回公開日:2017年4月26日
最終監修日:2021年10月24日

 

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