生理予定日に生理が来ない!妊娠の可能性は?

生理予定日なのに、なかなか生理が来なくて不安になった経験はありませんか?PMS(月経前症候群)と妊娠初期症状は似ていることもあるので「もしかして妊娠……」と不安がどんどん増し、余計に生理が来なくなることも。

今回は、生理予定日を知る方法や妊娠の可能性まで解説していきます。

4つの生理周期を知ろう

そもそも、自分の生理予定日がいつなのかわからないという人もいるかもしれません。

まずは、女性のもつ4つの周期を知ることが大切です。

4つの周期とは、脳下垂体から卵胞刺激ホルモンが分泌される卵胞期(67日)、卵巣から卵子が飛び出す排卵期(23日間程度)、受精卵が子宮内膜に着床しやすいよう黄体ホルモンが分泌される黄体期(約14日)、そして受精しなかった場合、不要になった子宮内膜が血液とともにはがれ落ちる月経期(約56日)。この月経期が生理です。

生理予定日を知るために生理周期を調べよう

生理予定日を計算するには、まず自身の生理周期を調べましょう。

生理周期とは、前回の生理が始まった日から次の生理が始まる日の前日までの日数のこと。

例えば、72日に生理がきて、次の生理が81日にきたとします。この場合、生理周期は30日となります。

正常な生理周期とされているのは、2538日。
生理周期が39日以上の場合は稀発月経。24日以内の場合は頻発月経。生理周期が安定しない場合は、不整周期月経といわれます。

生理周期を知ることで、自分の生理予定日は簡単に計算することができます。

基礎体温を測って、生理予定日を予測しよう

生理周期が安定している場合は、上記のような計算方法でだいたいの生理予定日が計算できます。

しかし、なかには生理周期が不安定で、毎月いつくるのかドキドキして過ごしている人もいるのでは?

そんな人は、基礎体温の測定を習慣にしましょう。

基礎体温とは、起床後すぐの体温のこと。女性のカラダは、卵胞期、排卵期、黄体期、月経期とそれぞれの期間で体温にも変化があるのです。

生理周期ごとの体温の特徴って?

基礎体温は、大きく低温期と高温期に分けられます。

この変化は、女性ホルモンである黄体ホルモン(プロゲステロン)が体温を上昇させることで起こります。

月経期と卵胞期は低温期、黄体ホルモンが分泌される黄体期は高温期になります。低温期から高温期に切り替わる時の体温差が、0.30.4度の日があったらその日が排卵日。基礎体温をつけていることで、生理日だけではなく、排卵日も比較的正確な日にちを知ることが出来るのです。

●妊娠した時の体温の変化は?

妊娠している場合は、排卵期に上昇した体温がそのまま3週間以上続きます。高温が続いたら妊娠している可能性が高いと言えるでしょう。

しかし、この高温期はずっとは続きません。胎盤が完成する14週ごろから基礎体温は少しずつ下がり始めます。

生理予定日の予測だけではない!基礎体温測定のすすめ

黄体機能や排卵の異常など、基礎体温だけでわかることはたくさんあります。

では、女性の健康のバロメーターとなる基礎体温はどのようにして測るのでしょうか?

測る際のポイントを紹介します。

基礎体温は、朝、目覚めてすぐに安静な状態で測りましょう。毎日欠かさず、同時刻に測ることも大切です。

もしも測定する時間が1時間以上ずれた場合は、記録する時にしっかり時刻のズレも書いておきましょう。また、睡眠不足や風邪などの体調不良の時も書いておくといいでしょう。

妊娠検査薬は陰性なのに、生理予定日に生理が来ない!その原因は?

生理予定日なのに、生理が来ないと妊娠を疑って不安になり、何度も妊娠検査薬を買っているという人もいるかもしれません。

しかし、いざ検査をしてみると結果は陰性。
では、なぜ生理が来ないのでしょうか?

その理由は下記のような原因があげられます。

●ストレス

女性のカラダというのはとても繊細なものです。職場や家庭環境の変化や、人間関係でストレスを感じると生理が遅れることがあるのです。

●排卵の遅れ

排卵が起こってから2週間ほどで来るのが生理です。12日ほどの誤差はありますが、月経周期の短長にかかわらず全ての人がこのリズムで来るといわれています。そのため排卵が遅れれば、生理も遅れます。

また、妊娠検査薬は、早ければ生理予定日頃に判定が可能になるのですが、そもそも生理日予定日がズレており、検査結果に影響している可能性もあります。

妊娠初期症状とPMS(月経前症候群)の違いって?

妊娠初期症状とPMS(月経前症候群)や風邪の症状はとてもよく似ています。そのため妊娠に気がつかず過ごしてしまう女性も多いそうです。

妊娠かどうかを見極めるポイントはズバリ「症状の重さ」と「症状の長さ」です。いつもより生理前の症状が重く、長い間症状が出続ける場合は、早めに妊娠検査薬か婦人科・産婦人科での検査を受けた方がよいでしょう。

生理予定日を知ることは、とても大切なことです。自分の健康のバロメーターになるのはもちろん、いざ妊活をスタートするときにも生理予定日を知ることで排卵日も簡単に把握でき、スムーズに妊活を始められるでしょう。また、PMS(月経前症候群)の症状が重い人は、基礎体温を付けることが症状を和らげる手助けにもなります。

まだ自分の生理予定日や生理周期がわからない人は、早めにチェックしておきましょう。

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

初回公開日:2016726
最終監修日:202157

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この記事のキュレーター

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