妊娠の仕組みと避妊
対象年齢:12さい以上
興味を持ったときや、これからに役立つ情報が書かれています。
むりせず、自分のペースで読んでみましょう。
思春期のカラダや成長についてのコラムをまだ読んでいない人は、まずはこちらから読むのがおすすめです。
妊娠とは
みなさんは妊娠するということについて、どのくらい知っていますか?
妊娠とは、新しい命を授かることです。
赤ちゃんが生まれるためには、女性と男性のどちらも大切な役割を持っていて、どちらか一方だけでは、命は生まれません。
命を授かることはとても大きな出来事です。だからこそ、正しい知識を知っておくことが大切です。
妊娠の仕組み
思春期になると、カラダが大人に近づき、女性も男性も命を授かる準備がカラダの中で始まっているサインが見られるようになります。
女性は「初潮」といって、はじめての月経(生理)がきます。男性は「精通」といって、精子を外に出せるようになります。
妊娠の方法を読んでみる
妊娠は、女性と男性が性交(セックス)をすることで起こります。そのとき、男性の精子と女性の卵子が出会い、受精すると、女性のカラダの中で新しい命が始まります。
妊娠するのに年齢は関係なく、生理が来ている女性であれば妊娠する可能性があります。正しい知識を知っておくことは妊娠を望んでいる・望んでいないにかかわらず大切なことです。
お腹の中で赤ちゃんが育つ
受精した卵子は「受精卵」と呼ばれます。
この受精卵が女性の子宮の中にある「子宮内膜」にくっつくことを「着床」といいます。
そこから、受精卵は細胞分裂と言ってどんどん細かな細胞に分かれていき、赤ちゃんのカラダができていきます。
赤ちゃんはお腹の中で約280日かけて育ち、出産という形でお腹の中から外に出てきます。
妊娠を望まないときの方法とカラダのトラブルについて
カラダを守るための方法(避妊や感染症)について、説明しております。気になる方はお読みください。
くわしく見てみる
まず最初に、生理が来ている女性であれば性交(セックス)をすると、妊娠する可能性があります。そのため、パートナーとセックスをしたい、けれど今は妊娠を望んでいないという場合は、必ず「避妊」することが必要です。
男性の精子は陰茎を通って、射精によって女性の膣の中に入ります。ただ射精をしなかった場合や射精を膣の外にした場合(膣外射精)でも膣内への挿入があれば妊娠の可能性はゼロではありません。
避妊とは、妊娠を防ぐための方法のことです。避妊方法としてインターネット上ではいろいろな情報が出ているかもしれませんが、必ずここで紹介するようなできる限り安全で正しい避妊をするようにしましょう。
また、どんな避妊方法でも100%妊娠を防ぐものではないですが、間違った避妊方法を行っている場合は、より一層妊娠の可能性が高まることも知っておいてください。
女性も男性も、自分のカラダのことは自分で大切に守っていってほしいなと思いますし、その上で相手のカラダのことも大切に考えてほしいと思います。そのための正しい方法を知り、実践しましょう。
正しい避妊の代表例はこちらがあります。
- 女性がピルを服用する
- 男性の陰茎にコンドームを挿入前から装着する
- 女性のカラダの中に避妊器具と呼ばれる装置を装着する
- 避妊手術をする
日本では避妊方法としてコンドームの使用が最も一般的です。
コンビニや薬局などで買うことができ、価格やカラダへの負担の少なさからも実施しやすい方法です。
ただ、挿入途中から装着をする、劣化したコンドームを使用するなど、使い方を間違えてしまったり、使用中に外れる、破れるといったトラブルが起きたりすると妊娠の可能性が高まるため注意が必要です。
女性側が行える避妊方法としてはピルの使用があります。
ピルは毎日内服する必要がありますが、コンドームよりも確実な避妊方法になります。
自分のカラダを守るために主体的な女性側の選択肢として、ぜひ知っておいてください。
最近ではオンラインでのピルの普及率も上がってきていますが、10代〜20代でピルを開始するときには必ず一度婦人科で相談するようにしましょう。
また、性交では妊娠する可能性と共に、感染症をうつしてしまう(うつされてしまう)可能性があることも知っておきましょう。
性的な接触を介して感染する可能性がある病気のことを「性感染症」といいます。
性交による感染は、主にお互いの性器が直接触れることでうつるため、予防のためにはコンドームを使用することが大切です。
「彼女がピルを飲んでるから、コンドームはしなくていい。」というのは間違いです!
性感染症を予防するために、毎回コンドームはつけるようにしましょう。
そもそも一番大切なことは、性交はお互いの「同意」があってはじめて成り立つということです。
イヤだ、まだ自分には早いんじゃないか、断りたいな、と思ったらきちんと相手にその気持ちを伝えて大丈夫です。
それは相手を否定することではありません。
そして、自分は興味がある、パートナーとセックスしたいと思っていても、相手が同じ気持ちかどうかはわかりません。
きちんと言葉で、相手に気持ちを確認することが大切です。
今まで、プライベートゾーンは自分だけしか触れない、大切な部分として守ってきたと思います。セックスするということは、自分の命を預けるくらい大きなことです。男女は平等ですが、セックスによっては、妊娠や中絶(妊娠をやめること)、感染症など女性側の方が負担が大きくなります。
そうしたことも含めてお互いがきちんと話し合える状態なのかどうか、一度考えてみてください。
もしも、自分の気持ちを無視してイヤなことをされたり、困ったことがあったら、自分1人で抱え込まずに、まわりの大人や信頼できる人に相談しましょう。全国共通で被害相談窓口もあるので、だれに相談していいかわからない場合に、覚えておいてほしいです。
性犯罪被害相談電話(全国共通番号):#8103
もしも妊娠がわかったら
もしものときの妊娠について、どうしたらよいかや、知っておいてほしいことを説明しており、むずかしい単語もあります。信頼できる大人とみるのもよいかもしれません。
くわしく見てみる
どんなに正しく避妊をしていても、100%妊娠を防ぐ方法はありません。性交に興味が出てくるのは自然なことですが、性交すれば妊娠する可能性があるということはお互いに認識する必要があります。
避妊に失敗したかもしれない、次の生理が来ないという場合、妊娠しているかどうかを調べるために「妊娠検査薬」というものがあります。これはドラッグストアなどで買うことができます。
妊娠検査薬で陽性が出た場合、妊娠している可能性が高いです。
もし妊娠をした場合、お腹の中で新しい命は育っていきますので、出産するか、中絶するかという選択が必要になり、どちらの選択でもココロにもカラダにも負担がかかります。
中絶の選択をした場合、母体保護法によって妊娠21週6日以下(最後の生理からおよそ5か月以内)までに手術を行う必要があり、それ以降は中絶をすることは法律で認められていません。
もしも予期せぬ妊娠が判明した時は、なるべく早い段階で産婦人科に相談に来てほしいです。そして信頼できる大人に相談してほしいと思いますが、周りに相談できる人がいなければ、保険証を持っていなくても、親が同伴していなくても、診察・相談にのってくれる産婦人科もあります。全国に相談窓口もあります。1人で抱え込まずに、いろんな選択肢があることを知っておいてください。
監修:婦人科専門医 豊泉理絵先生
