思春期のカラダとココロに起こる変化~男性編
対象年齢:12さい以上
むりせず、自分のペースで読んでみましょう。
思春期とは、子どものカラダとココロが大人へと成長する途中の時期のことです。身体面での変化は二次性徴と言います。
男性と女性ではカラダの仕組みが違うので、思春期に起こる変化も男性と女性では異なります。例えば女性は生理を経験するけれど、男性には生理は来ませんよね。ここでは、女性も男性も知っておきたい男性のカラダとココロの変化についてお話します。
思春期の男性に起こるカラダの変化
主なカラダの変化として、身長がぐんぐん伸び、筋肉が発達して、がっしりとしたカラダつきになってきます。体毛にも変化があります。腕やすねの体毛が濃くなったり、ヒゲや陰毛、わき毛が生えてきたりします。さらに喉ぼとけが目立ち始め、声変わり(低い大人の声へと変わっていくこと)が始まります。
また、生殖器(新しい命を授かるための大切な器官(主に精巣、陰茎))にも大きな変化が現れます。
陰茎が長くなるなど生殖器が大きくなり、男性ホルモンの分泌も盛んになります。
生殖器が成長してくると、ほとんどの男性は思春期のある時点ではじめての射精(精通)を経験します。
これは、陰茎を触って刺激した時や、眠っている間に無意識のうちに陰茎の先から白く濁った液体が出ることです。
予期せず寝ているとき(いわゆる「夢精」)に起こる人もいますが、自然な現象です。
このように、思春期には男性のカラダに様々な変化が起こります。それらの変化は、男性ホルモンと呼ばれるテストステロンの働きによって引き起こされています。思春期に入ると脳からの信号で精巣が活性化し、テストステロンという男性ホルモンの分泌量が急増します。
男性のカラダの特徴
思春期を経て成長すると、男性のカラダには将来新しい命を誕生させる機能が備わります。女性が赤ちゃんのもととなる卵子を排卵し子宮で育むのに対し、男性には精子を作り出すための器官があります。ここでは、男性特有のカラダの構造と役割について簡単に解説します。
男性の内性器、外性器(イラスト)
性器や性への興味について
くわしく見てみる
性器を触ると気持ちがよくなることがあります。気持ち良くなるために、自分で自分の性器を刺激することをマスターベーションと呼びます。自慰、セルフプレジャー、オナニーなどいろいろな呼び方があります。
マスターベーションに興味があることや、マスターベーションをすること自体は普通のことで、おかしなことではありません。興味がないことも特に問題ありません。ただしプライベートなことなのでむやみに周りに言いふらしたりはしないようにしましょう。
もし、マスターベーションをする場合にはいくつか注意しておきたいことがあります。
- 人に見られないプライベートな場所でする
- 手や性器が清潔な状態にする。性器を傷つけないように、長い爪は切りましょう。
- 傷がつかないようにやさしく触ってあげる。強くこすったり床に押しつけたりしないように。
- 下着が汚れた場合は水洗いし、精液はティッシュなどでふき取ってゴミ箱に捨てましょう。
注意点に気をつければ、マスターベーションは自分のカラダのことを知る機会でもあるし、回数に制限はありません。性欲をコントロールするという意味でも悪いことではなく、上手に付き合っていけるといいですね。
プライベートパーツについても知っておこう
プライベートパーツとは、水着で隠れる部分(胸、お尻、陰部)や口など、カラダの中でも特に大切に扱わなければいけない部分のことをいいます。
この部分は親や医師であっても、あなたの許可なく見ることも触ることもできません。あなたが嫌だと思ったら、見せたり触らせたりしてはいけません。
たとえ仲良くしている人同士であっても、ふざけて相手のプライベートパーツを触れてはいけないし、自分のカラダの大切な部分を写真や動画で送ったりしてもいけません。
またあなたがだれかに触れたいと思っても、相手の同意がなければ見ることも触ることもしてはいけません。
自分のカラダは自分のもの。自分のカラダのことも相手のカラダのことも大切に考えてほしいなと思います。
もし自分の気持ちを無視して、カラダを見ようとしてきた、触られたなどのいやな経験をしたり、不安なことがあったらすぐに信頼できる周りの人や相談窓口に相談しましょう。相談窓口はこちら
思春期はカラダだけでなく、ココロにも変化が
思春期はココロも不安定になりやすい時期です。急にイライラしたり、理由もなく落ち込んでしまったり、親や先生に反抗したくなることも増えているかもしれません。
それは何も悪いことはなく、自分でもコントロールしづらい感情の変化に戸惑うかもしれませんが、それは思春期ならではのココロの成長プロセスです。気持ちをコントロールするのは難しいかもしれませんが、自分なりのリラックス方法を見つけておくのもひとつの方法です。
思春期はカラダやココロが大きく変化する時。不安があるかも知れませんが、どれも自然なことなので心配しすぎないで大丈夫です。
それでも不調があったり、我慢できないことがあれば、無理せず信頼できる医師に相談してみましょう。
最近は思春期の子向けに相談に乗ってくれる病院も増えています。
特にプライベートゾーンの症状などは恥ずかしいという気持ちがあり、受診が遅れて症状が悪化することもあります。
気になることがあったら早めにクリニックを受診しましょう。
監修:婦人科専門医 豊泉理絵先生
