思春期のカラダとココロに起こる変化~女性編
対象年齢:12さい以上
むりせず、自分のペースで読んでみましょう。
思春期とは、子どものカラダとココロが大人へと成長する途中の時期のことです。身体面での変化は二次性徴と言います。
思春期はカラダにもココロにも大きな変化が訪れます。突然の変化にとまどったり、不安を感じることがあるかもしれません。でも大丈夫です。変化があるのは自然なことで、異常なことでも危険なことでもありません。
思春期の女性に起こるカラダの変化
主なカラダの変化として、まず胸(乳房)がふくらんできて、陰部やわきの下に毛が生えてきます。それとともに全体的に体型もふっくらとして大人の女性らしいカラダつきへと変化していきます。
思春期の後半になると、初めての生理(初潮)が訪れます。生理が始まるとおまた(陰部)から出血があります。子宮の内側の壁がはがれることによる症状ですが、どこかがケガをしているわけではなく、壁がはがれおわったら出血は自然とおさまります。期間は大体3〜7日間くらい続きます。
初めての生理についてもっとくわしく知りたいときは、こちらのコラムも読んでみましょう。はじめての生理はいつ来るの?
こうしたカラダの変化は、女性ホルモンと呼ばれる体内のホルモンの働きによって起こります。思春期になると女の子のカラダではエストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)といったホルモンの分泌が増え、それがきっかけで二次性徴が進んでいきます。
女性のカラダの特徴
女性のカラダには、卵巣・子宮・膣といった大切な器官があります。それぞれが連携して働くことで、新しい命を授かり、育むことができるのです。
女性の内性器(イラスト)
女性の外性器(イラスト)
性器や性への興味について
くわしく見てみる
性器を触ると気持ちがよくなることがあります。気持ち良くなるために、自分で自分の性器を刺激することをマスターベーションと呼びます。自慰、セルフプレジャー、オナニーなどいろいろな呼び方があります。
マスターベーションに興味があることや、マスターベーションをすること自体は普通のことで、おかしなことではありません。興味がないことも特に問題ありません。ただしプライベートなことなのでむやみに周りに言いふらしたりはしないようにしましょう。
マスターベーションをする場合にはいくつか注意しておきたいことがあります。
- 人に見られないプライベートな場所でする。
- 手や性器が清潔な状態にする。性器を傷つけないように、長い爪は切りましょう。
- 傷がつかないようにやさしく触る。強くこすらないように。
注意点を守りながら、自分のカラダを見たり、触ったりすることで、自分のカラダのことをもっとよく知ることができるし、リラックスした気持ちにもなれます。恥ずかしいとかいけないことだとは思わないでくださいね。
プライベートパーツについても知っておこう
プライベートパーツとは、水着で隠れる部分(胸、お尻、おまた)や口など、カラダの中でも特に大切に扱わなければいけない部分のことをいいます。
この部分は親や医師であっても、あなたの許可なく見ることも触ることもできません。あなたが嫌だと思ったら、見せたり触らせたりしてはいけません。
たとえ彼氏や仲良くしている人からのお願いであっても、自分のカラダの大切な部分を写真や動画で送ったりしてはいけません。
またあなたがだれかに触れたいと思っても、相手の同意がなければ見ることも触ることもしてはいけません。
自分のカラダは自分のもの。自分のカラダのことも相手のカラダのことも大切に考えてほしいなと思います。
もし許可していないのに自分の気持ちを無視して、カラダを見ようとしてきた、触られたなどのいやな経験をしていたり、不安なことがあったらすぐに信頼できる周りの人や相談窓口に相談しましょう。相談窓口はこちら
思春期はカラダだけでなく、ココロにも変化が
思春期はココロも不安定になりやすい時期です。急にイライラしたり、理由もなく落ち込んでしまったり、親や先生に反抗したくなることも増えているかもしれません。
それは何も悪いことはなく、自分でもコントロールしづらい感情の変化に戸惑うかもしれませんが、それは思春期のココロの成長プロセスなのです。
また、ココロが不安定になる理由のひとつに「PMS(月経前症候群)」もあることも覚えておきましょう。
PMSとは、女性ホルモンの変動で起こる心身の不快な症状のことで、生理が始まる3日~10日前から、イライラしたり悲しい気持ちになったりとココロが不安定になることがあります。
またむくみや胸のはりなどカラダの症状が出ることもあります。生理が始まるとだんだんと症状が消えていくのが特徴です。
気持ちをコントロールするのは難しいかもしれませんが、自分なりのリラックス方法を見つけておくのもひとつです。また10代のうちは生理周期がなかなか安定しないことも多いです。自分の症状がいつ起こっているのかを把握するためにも、ぜひまずは生理周期を記録してみてください。
思春期はカラダやココロが大きく変化する時。不安があるかも知れませんが、どれも自然なことなので心配しすぎないで大丈夫です。
それでも不調があったり、我慢できないことがあれば、無理せず婦人科や小児科のクリニックに相談してみましょう。
最近は10代の子向けに相談にのってくれるクリニックも増えています。婦人科というと妊娠したら通う場所、大人の女性が行くところ、と思っている人も多いですが、生理痛やPMSの相談・治療もしています。
ぜひ10代のうちから婦人科のかかりつけの先生を見つけてみてください。
監修:婦人科専門医 豊泉理絵先生
