Tゾーンはテカテカ、Uゾーンはカサカサ…混合肌の場合、どんなケアをすればいいの?

おでこや鼻はテカっているのに、頬や目元はカサカサ…なんてことはありませんか?こんな風にパーツによって肌質が異なることを「混合肌」と言います。乾燥肌とオイリー肌とでケア方法が違うのに、この2つが組み合わさった混合肌の場合は、一体どうしたらいいのでしょうか。

あなたの肌は何タイプ?

人間の肌は、皮脂と水分量のバランスから「普通肌」「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」の4つに分けることができます。混合肌とは、部分によって乾燥や皮脂分泌の度合いが異なり、「脂っぽくベタベタした肌」と「水分の足りないカサカサした肌」が混在している肌質のことを指します。

混合肌になる原因とは?

混合肌の根本的な原因には、肌の乾燥があります。そこに何らかの要因が加わって、部分的な皮脂の過剰分泌を併発し、乾燥した状態のパーツと皮脂でベタついている状態のパーツができます。混合肌になる要因には、以下のことが考えられます。

・紫外線

混合肌にとって紫外線は大敵です。肌は紫外線ダメージを受けることで、表面を保護するために皮脂の分泌量を増やします。そのため、紫外線を浴びやすいおでこや鼻がベタつきやすくなるのです。また、夏場はエアコンの効いた室内で長時間過ごすことも多く、空気が乾燥していることも相まって、肌のベタつきとカサカサが同時に起こりやすくなります。

・年齢

30代は混合肌になりやすいといわれています。その理由は、20代以降、年齢を重ねるにつれて肌の水分量が減少していくのに対して、皮脂の分泌量の減少は、それより遅くあらわれるため。肌の水分量と皮脂量のバランスが崩れることで混合肌の特徴が出やすくなってしまいます。

・ホルモンバランスの乱れ

さまざまな研究から、精神的な負担やストレスが肌の状態に影響を与えることがわかっています。そのため、過度なストレス、睡眠不足、栄養の偏った食事などの生活面からも改善していく必要があります。また、生理周期や女性ホルモンの影響も受けやすいといわれています。

・基礎化粧品が肌に合っていない

肌質は生活環境や年齢でも変わるため、長年使用している基礎化粧品が、次第に肌に合わなくなることも考えられます。肌の調子がよくないと感じたら、デパート等に入っている化粧品メーカーのブースで、肌年齢や肌状態を調べてもらい、その時の肌に合った基礎化粧品を使うといいでしょう。

混合肌のお手入れ方法

テカりやすい部分と乾燥しやすい部分とで状態が違っていても、基本的にお手入れ方法は同じです。混合肌の人にオススメなスキンケアのポイントをご紹介します。

・化粧水は手でつける

根本的な原因として肌の乾燥があるため、どのパーツも保湿はしっかりと行いましょう。そうすることで、皮脂を大量に分泌しなくても水分を保てる状態を目指します。また、化粧水を肌につけるときは、コットンを使ってパッティングするのではなく、手のひらでグッと肌を押さえるようにしてつけましょう。

・乳液やオイルはつける量でコントロール

化粧水をつけたら、水分が蒸発してしまわないように、乳液やオイルで蓋をします。このとき、ベタつきが気になるパーツには控えめに、乾燥しがちなパーツには多めに塗るなどして、量をコントロールするのがポイントです。皮脂の分泌が多いところに乳液やオイルなどをたっぷり塗ってしまうと、ニキビや吹き出物ができる可能性があるので気をつけましょう。

使う乳液を、パーツによって分けるのもオススメです。テカりやすいおでこや鼻にはビタミンCが含まれている乳液を、おでこ以外はかさつき防止のためにコラーゲン・セラミド・ヒアルロン酸などを含む乳液を使うといいでしょう。

・オイルフリータイプの洗顔料を

混合肌の人に合う洗顔料は、ズバリ「オイルフリータイプ」です。オイルフリータイプは、皮脂を落とし過ぎず、必要な皮脂は残してくれるので、乾燥しやすいパーツにつっぱりを感じることもあまりありません。

 

★今回のポイント★

・混合肌とは、「脂っぽい肌」と「水分の足りない肌」が混在している肌質のこと

・混合肌になる原因は、紫外線、年齢、ホルモンバランスの乱れ、肌に合わない基礎化粧品など

・テカりやすいパーツと乾燥しやすいパーツとがあっても、基本的にお手入れ方法は同じ

・乳液やオイルをつけるときは、べたつく部分を薄塗りにする

 

 

この記事の監修 
婦人科専門医  松村 圭子先生

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