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赤ちゃんの鼻が詰まってかわいそう…家でできる鼻水ケアは?
赤ちゃんの鼻孔は狭く、粘膜はとても敏感。そして、「赤ちゃんは泣くのが仕事」といわれるくらいによく泣くので、鼻水もよく出て、鼻詰まりを起こしやすいのです。その上、自分で鼻をかむこともできないので、ママやパパのケアが大切になります。今回は赤ちゃんが鼻水・鼻詰まりを起こしたときのケアのポイントを紹介します。
赤ちゃんは鼻詰まりを起こしやすい
赤ちゃんの鼻水・鼻詰まりと言えば、冬の寒い時期のものというイメージがあるかもしれませんが、それは大きな間違い。
気温の変化や湿度、ホコリなどの影響でも、赤ちゃんは鼻水・鼻詰まりを起こしやすいのです。
大人でも、夏の暑い時期は室内と室外との温度差で体調を崩してしまうもの。寒さを感じているのは赤ちゃんも同じです。
自分で鼻をかむことのできないこともあり、赤ちゃんの鼻水・鼻詰まりは年間いつでも起こる可能性があります。
赤ちゃんが鼻水・鼻詰まりを起こしたら?
赤ちゃんが鼻水・鼻詰まりを起こしたときのホームケアのポイント3つを説明します。
1. 鼻水は鼻水吸引器などで吸い取る
赤ちゃんの鼻水を吸い取るには、ティッシュやガーゼで取り除いてあげる方法が一番簡単です。しかし、最近では、赤ちゃん専用の鼻水吸引器で鼻水を吸い取る方法も一般的です。
市販の鼻水吸引器には、スポイトで吸い取る簡易的なものから、電動で吸引圧をかけて鼻水を吸い取るものまで、さまざまなものがあります。
値段も幅が広く、簡易的なものであれば数百円で買えますが、電動のものは一万円を超える場合もあるので、購入する際には使いやすさや頻度を踏まえて検討するといいでしょう。
ただし、鼻水吸引器はやりすぎると鼻粘膜を傷つけてしまい、反対に鼻詰まりを悪化させる可能性があります。鼻水を無理に吸い出そうとせず、なかなか取れない場合は耳鼻科で取ってもらうと良いでしょう。
また、大人が息を吸って吸い取る簡易タイプの鼻水吸引器を使った後は、鼻水を吸った人の感染を防ぐためにうがいを行ってください。
鼻水を取り除いた後は、鼻の穴の入り口付近の乾燥を防ぐため、ワセリンを塗っておくといいでしょう。
2. 鼻くそは綿棒を使う
部屋の空気が乾燥していたり、空気中にホコリや汚れが多かったりすると、赤ちゃんの鼻に鼻くそができやすくなります。無理に鼻くそを取ろうとすると鼻の粘膜を傷つけてしまう場合があるので、綿棒でやさしく拭うことがポイントです。
お風呂上がりなど、鼻の穴が湿っているときに、赤ちゃん用の綿棒で鼻の穴の入り口部分のものをやさしく絡めとります。奥に綿棒を入れると、反対に鼻くそを押し込んでしまったり、鼻血が出てしまう原因になるので、注意しましょう。
3. 室内環境・体温調整に気を付ける
赤ちゃんが鼻水・鼻詰まりを起こしやすい原因は、気温の急な変化や乾燥、空気中のホコリや汚れなどです。そのため、暖かい場所から寒い場所へ移動する際には上着を着せたり、室内が乾燥している場合には加湿器をつけたりといった工夫をしましょう。
赤ちゃんは鼻がつまっていると鼻呼吸ができずに、おっぱいやミルクがうまく吸えなくなってしまうことがあります。また、鼻水・鼻詰まりを長い時間放置していると中耳炎になってしまう恐れもあります。
しかし、ちょっとしたケアで簡単に解消することができるので、面倒くさがらずにケアしてあげてくださいね。
★今回のポイント★
・鼻水吸引器にはさまざまなものがあるので購入の際はよく検討して
・鼻くそは綿棒を使って優しく取る。鼻の奥まで入れすぎないよう注意
・室内環境や体温調整を考えて、気温や湿度を快適に保つ
この記事の監修
日本小児科学会専門医 菊池 透先生
初回公開日:2017年8月1日
最終監修日:2021年5月26日
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