つたい歩きが始まる生後10ヶ月の赤ちゃんはまねっこが大好き!

生後10ヶ月になると多くの赤ちゃんがつかまり立ちをし、つたい歩きも始まる頃。
さらに、名前を呼ぶと反応を示すなど、ココロもグングン成長中!
大人のまねをして「いないいないばぁ」の動作をするなど、とても可愛い姿が見られます。
食事の面では離乳食が1日3回になる子も増え、日々の生活にも変化が出てきます。

つかまり立ちからつたい歩きへ

個人差はあるものの、この頃になると下半身に筋肉がつき、つかまり立ちが上手にできる赤ちゃんが増えてきます。

初めは動きもゆっくりですが、次第に慣れてくるとつかまりやすいテーブルやいすがわかってきて、両足を踏ん張り、しっかり立ち上がれるように。

片手を離しても立っていられるようになれば、次第につたい歩きを始める赤ちゃんも出てきます。

さらに、この頃は手先も器用になってくる時期。

親指と人差し指で小さなものをつまんだり、おもちゃのスイッチを押したり…。そんな作業も少しずつできるようになります。

大人の動作や言葉をまねするように

この頃の赤ちゃんは、大人のまねをするのが大好き。

ママがする「いないいないばぁ」をまねて、同じように顔を隠したり、大人が発した言葉の口まねをしたりする赤ちゃんが増えてきます。

記憶力が発達し、一瞬ではありますが、見たこと、聞いたことを覚えていられるようになっているのです。

 

名前を呼ばれ、自分のことと認識できるようになるのもこの時期。まだ「ハイ」と返事をすることは難しいですが、名前に反応して目を合わせたり、「アー」など、声を出したりする赤ちゃんもいます。

 

このような発達が見られる一方で、まだまだ「後追い」も盛ん。ママが突然消えたと思い、激しく泣いてしまうことも珍しくありません。

赤ちゃんが不安にならないよう、そばを離れる時は「ちょっとトイレに行ってくるからね」などと声をかけてあげると良いでしょう。

1歳半頃、せいぜい2歳くらいまでが社会的愛着の感受期です。嬉しい、悲しい、怖いなどと感じた時にパパやママのにっこり顔があることで、不安や興奮が収まり、要求が満たされると安堵感が生まれます。これが大切なことなのです。

 

1日3回の離乳食は大人と同じ時間に

離乳食の進みには個人差がありますが、モグモグできるようになって13回に食べる子も増える頃です。1日に必要な栄養の67割を、離乳食からとれるようになります。

しかし、好き嫌いや、食べる日と食べない日の差がある「ムラ食い」をする赤ちゃんが増えてくる時期でもあります。量や栄養バランスを考えて、メニューや調理方法を工夫してあげましょう。

食べ物を口から出して遊んでいるように見える「遊び食べ」をする姿もよく見られる時期です。

手先が器用になってくるため、スプーンやフォークを自分で持ちたがったり、手づかみで食べようとしたりすることも。

テーブルの下に新聞紙を敷くなどの対策をし、赤ちゃんの食べたい意欲を尊重してあげることが大切です。茹でた野菜をスティック状に切るなど、手づかみ食べ用のメニューを一品用意してあげるのもおすすめ。

食事はなるべく大人と同じ時間にし、生活のリズムを整えることもポイントの1つ。ただし、大人に合わせて夕食の時間が遅くならないように注意が必要です。

 

その他の生活面では、つかまり立ちを始めた赤ちゃんに危険がないよう、転んでも大丈夫な環境づくりを。また、離乳食を食べさせる時などに簡単な言葉でたくさん話しかけてあげると、言葉の理解も進みます。

 

★今回のポイント★

・つかまり立ちやつたい歩きができるようになり、行動範囲が拡大

・大人の行動や言葉をまねするようになる

・離乳食が13回になったら、食事の時間は大人と一緒に

・自分で離乳食を食べたがる場合は赤ちゃんの意欲を尊重

 

 

この記事の監修
日本小児科学会専門医 菊池 透先生

初回公開日:2017年5月29日
最終監修日:2021年4月19日

 

この記事のキュレーター

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