赤ちゃんのニコニコ笑顔は本当にかわいいもの。見ているこちらまで幸せになれますよね。 でも、ママ以外の人が抱っこしようとした瞬間、泣き出してしまった。そんな経験はありませんか？ これが赤ちゃんの人見知りです。どうして人見知りするの？いつから始まっていつ終わるの？赤ちゃんの人見知りに対するママの疑問を解消します。

育て方のせい？赤ちゃんの人見知りの理由はこれ！

「ニコニコと誰に対しても愛想がよく、人懐こい赤ちゃんの方が可愛いと思われる？」そのように内心感じているママはいませんか？ 人見知りが激しいと「育て方に問題があるの？」と不安を感じることも。それは、どちらも思い込みです。 最新の研究発表によると、赤ちゃんの人見知りは「ママではない人に近づいてみたいけれど怖い」という葛藤の現れだと言われています。 赤ちゃんは見慣れない人に対する好奇心が旺盛。でも、安全かどうかはわからなくて不安も感じています。 人見知りしている赤ちゃんの様子をよく観察してみると、泣きながらも相手の目をじっと見て様子をうかがっていることがわかります。 安全だとわかっているパパやママにくっついた状態で、実は相手を判断しているのですね。

赤ちゃんの人見知りはいつ起きる？対処方法はあるの？

人見知りの始まる時期

個人差はありますが、生後半年ほどで人見知りが起きるようになるといわれています。人の顔を見て判断するという高度な反応を示せるのは、知能が発達している証拠。 また、怖い、知りたい、嬉しいなど感情の部分も急激に育つ時期です。 ただし、赤ちゃんの人見知りは持って生まれた性質も関係しています。好奇心が旺盛、おっとりしている、外交的・内向的など、タイプによって始まる時期も終わる時期も様々。 一般的には生後6～7カ月ごろに始まり、2～3歳ごろに終わるといわれています。

赤ちゃんの人見知り対処方法は？

赤ちゃんが人見知りのために、大泣きをして困ることがありますね。そういう時は、このようなことをしてはどうでしょうか？

• 赤ちゃんを安心させるようにママが抱っこしたまま相手と接する
• 怖くないよ、大丈夫だよ、と赤ちゃんに語りかける
• その場を離れる
• 同じぐらいの月齢の子と遊ぶ機会を増やしてみる
  

赤ちゃんの人見知りはおおらかに見守って

あまりにも人見知りが激しいと、ママは育て方がよくないせい？と気にしてしまうかもしれません。それは赤ちゃんの発達過程のひとつ。心配し過ぎないでくださいね。 そして、ひとにはそれぞれ個性があるように赤ちゃんにも性格的な特徴があります。人見知りが激しいタイプは、「周りをよく見る慎重なタイプかな」とおおらかに受け止めてあげましょう。

この記事の監修
日本小児科学会専門医　菊池 透先生

初回公開日：2016年5月10日 
最終監修日：2021年7月22日