【妊娠25週目】ママは体重増加に要注意。赤ちゃんは呼吸の練習をスタート!

妊娠25週目になり、ママのお腹はずいぶん大きくなっているでしょう。お腹が大きくなってくると、便秘や痔などの悩みも出てきます。赤ちゃんはどんな様子でしょうか? 赤ちゃんの性別がまだ知らされていないママは、性別も気になるところですね。妊娠25週目のママの状態と赤ちゃんの様子を見てみましょう。

ママのお腹もずいぶん大きくなりました。お腹が大きくなってくると、便秘や痔などの悩みも出てきます。赤ちゃんはどのくらい大きくなったでしょうか?
超音波検査では、赤ちゃんの顔のアップが見られるかもしれません。赤ちゃんの性別がまだ知らされていないママは、性別も気になるところですね。妊娠25週目のママの状態と赤ちゃんの様子を見てみましょう。

妊娠25週のママの状態

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子宮底長は23.5~29cmくらいになります。子宮はサッカーボールくらいの大きさになっています。子宮の上部は、おへそと胸骨の真ん中くらいにきているでしょう。

体重が増えすぎていない?

妊娠中は、体重が簡単に増えるような気がするママもいるでしょう。実は、妊娠中は体脂肪がたまりやすくなっています。
赤ちゃんへの栄養補給のため、そして出産に備えて、エネルギーを蓄えるようにできているからです。したがって、空腹にまかせて間食したり食事量を増やしたりすると、すぐに体重が増えすぎてしまいます。

しかし、体重が増えすぎたからといって、無理なダイエットをすることは禁物です。1日にどれくらいのカロリーを摂っているか、計算してみてください。
妊娠前の体重にもよりますが、2,000~2,100kcalを目安として献立を考えるとよいでしょう。好きなものばかり食べるのではなく、栄養バランスの取れた食事をするように心がけてください。

塩分の摂りすぎも、むくみや妊娠高血圧症候群を引き起こすリスクになるので気をつけなければなりません。塩分の摂取量は7.5g以下を目安にするとよいでしょう。

便秘を改善しよう

子宮が大きくなると、ママのカラダの中ではいろいろ不都合なことが起きてきます。そのひとつが便秘です。大きくなった子宮に腸が圧迫され、便秘になりやすくなるのです。
妊娠中はそもそもホルモンレベルの変化により、便秘しやすくなっていますが、子宮が大きくなるにつれ、運動不足や腹筋の弱まりも相まって、便秘に悩むママが多くなります。

便秘解消のためには、まず、日頃の食事内容をチェックしましょう。便の量を増やす食物繊維は十分摂れていますか? 
野菜類や豆類、いも類に多く含まれる不溶性食物繊維を摂ると同時に、果物や海藻類、寒天、こんにゃくなどに含まれる水溶性食物繊維も摂るように心がけましょう。
特に、プルーンやりんご、みかんなどは便秘解消に効果があるといわれている食材です。また、ゴボウ茶、タンポポ茶、黒豆茶なども、便秘解消に効くといわれていますので試してみるのもよいでしょう。

水分を十分に摂ることも便秘解消に欠かせません。水を飲む習慣があまりないママは、朝起きて一番に水を一杯飲むようにするとよいでしょう。

エクササイズも便秘解消につながりますので、無理のない範囲でカラダを動かすとよいでしょう。お腹が大きくなっても手軽にできるおすすめのエクササイズは散歩です。

痔にも注意

子宮が大きくなると、他の内臓が圧迫され、その結果、痔にもなりやすくなります。大きなお腹による腹圧と、便秘がちで便が硬いことも、痔が悪化する要因になります。

痔の悪化を防ぐためにも、便秘の解消は大切です。また、過度な体重の増加も腹圧につながるので、痔のためにも体重コントロールは重要です。

毛が濃くなった?

髪の毛や体毛が濃く長くなったと感じるママもいるでしょう。これは、妊娠によるホルモンレベルの変化によるもので、出産後は元に戻ります。妊娠中期には、足や腕、お腹や背中の毛が濃くなったと感じるママが多いようですが、肌を守るためには除毛処理はしないほうがよいようですよ。

足がつる?

子どものころにプールで足がつった覚えはありませんか? 何も特別なことをしていないのにもかかわらず、急に足がつるのを経験するママもいることでしょう。これは、お腹が大きくなったことにより、背筋や腹筋、骨盤などに負担がかかっていて、足がつりやすくなっているからです。プールで足がつったときと同じように、つま先がひざの方へ向くように、ゆっくり足先を曲げると治ります。

冷えや運動不足によって血行が悪くなるのも足がつりやすい原因のひとつと考えられますので、散歩したり、足浴したりしてみましょう。

妊娠25週の赤ちゃんの状態

赤ちゃんもだいぶ大きくなりました。超音波検査では、もう全身が写ることは難しく、顔やカラダの一部が見られるでしょう。

赤ちゃんの大きさ

赤ちゃんの体長は、約31〜36cm、体重も600~940g程度あります。

皮下脂肪がさらについてきており、しわしわな皮膚はさらに滑らかになってきています。髪の毛も増え、もしも見ることができるのならば、髪の色や光沢、手触りなどのテクスチャもはっきりとわかるでしょう。爪も見えるようになります。

目が開き、呼吸の練習も

初めて目を開ける頃です。そのうち、瞬きをするのが見られるかもしれません。肺も発達を続けており、鼻の穴が開くので、呼吸の練習も始めます。

赤ちゃんの性別

男の子かな? 女の子かな? 赤ちゃんの服をそろえたり、赤ちゃんの名前を考えたりするためにも、性別を早く知りたいと思うママは多いでしょう。

赤ちゃんの性別は超音波検査で見ることができます。ただし、超音波検査は赤ちゃんの成長を調べることが主目的であり、性別判定のために行うわけではないことを認識しておく必要があります。

赤ちゃんの性別は妊娠20週くらいからわかりやすくなってきますが、妊娠24週あたりが最も確認しやすいといわれています。しかし、赤ちゃんのカラダの向きや手足の位置などによって、判別がなかなか難しい場合もあるようです。

また、最新の超音波検査機器では性別を見誤ることは少なくなったようですが、赤ちゃんが生まれて「えっ」と驚かないように、本当のところは生まれてみないとわからないことも心に留めておきましょう。

妊娠25週にやっておきたいこと・気をつけたいこと

妊娠中はカラダを動かすのがおっくうになりますが、無理のない範囲でカラダを動かすようにしましょう。すでに日頃からエクササイズをしているママは、定期的に続けることはよいことです。しかし、カラダのバランスを崩しやすい動きや、ひどく疲れるようなエクササイズは避けましょう。運動をする時は、水分の補給を忘れないようにし、息切れやめまい、痛みを感じた場合にはすぐに中止するようにしてください。

虫歯や歯周病を治そう

妊娠中は、ホルモンレベルが変動するうえ、口腔内のケアがおろそかになりがちなこともあり、虫歯や歯周病になりやすくなります。

虫歯は出産後まで治療ができないわけではありませんので、虫歯に気がついたら、歯科医と相談しながら、治療ができそうならば、妊娠中期のうちにすませるとよいでしょう。

また、妊娠中は歯周病にもなりやすく、「妊娠性歯周炎」と呼ばれています。妊娠性歯周炎は、早産のリスクを上げることが知られており、決して軽視できるものではありません。歯茎の腫れなどがある場合には、歯科医から口腔ケアについてのアドバイスを受け、改善するように心がけましょう。

まとめ

ママのお腹もだいぶ大きくなってくる、妊娠25週目。子宮はサッカーボールくらいになっています。大きくなったお腹のため、ママは便秘になりやすかったり、痔になりやすかったり、足がつりやすくなったりします。体重が増えすぎると、カラダを動かすことがおっくうになり、運動不足はさらに便秘や痔や足のつるのを悪化させたりしますので、体重の増え方もこまめにチェックしていきましょう。

⇒妊娠26週目、お腹の張りや痛みを感じることも

<監修>
日本周産期新生児医学会 新生児蘇生法 Aコースインストラクター
日本産婦人科学会 専門医
札幌医科大学産婦人科 高田さくら

この記事のキュレーター

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