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【妊娠19週目】赤ちゃんの性別はどっち?ママのカラダもどんどん妊婦らしく
お腹が出てきて妊婦らしい体型になってくるのが19週目。胎児も手のひらに乗り切れないくらいの大きさに成長します。胎動を感じたり性別がわかったりと、「ママになる実感」がぐっと上がるこの時期。無理をしないよう注意しながら、出産準備を進めましょう。
妊娠19週はいよいよ妊娠5ヶ月の最終週。生まれてくる赤ちゃんの性別も、ほぼ判明してくる時期です。お腹の中の赤ちゃんの動きを胎動として、しっかり感じるようになったり、出産に向けて骨盤が少しずつ緩み始めたりする時期でもあります。
妊娠19週のママの状態
子宮もぐんぐんと大きくなり、その大きさは大人の頭ほどになります。子宮が大きくなることで、お腹に張りを感じる人もいますが、そういったときは無理をせずにゆっくりと調子をみましょう。
この頃になると体重の増加のペースも上がってきます。食事の内容に気をつけ、適度な運動を毎日の生活に取り入れたりしながら、急激に体重が増えてしまわないよう心がけていきましょう。
出産に向けてカラダが準備開始
出産に向けてのカラダの準備もどんどん進むようになります。出産の時に赤ちゃんが通れるように、骨盤が緩み始める、母乳の準備として胸が大きくなる人が出てきます。
「骨盤がゆるむことで腰痛が出る」「胸が大きくなることでブラジャーがきつくなった」「乳首からネバネバした液体が出てきた」といった悩みが出てくる時期でもあります。
また、電解質が不足して足がつりやすくなることも。カルシウムやマグネシウムを含む食材を意識して摂ったり、血行を悪化させないよう適度にカラダを動かして、カラダを冷やさないように心がけることが大切です。
妊娠線が出てきてビックリすることも
お腹が大きくなるにつれて、「妊娠線」と呼ばれる縦の線がお腹の真ん中に現れる人もいます。妊娠中はホルモンの分泌が盛んで、シミが濃くなることがありますが、妊娠線も同じようにくっきりと目立つ場合があります。
出産後にホルモンバランスが正常に戻ると色が薄くなり、目立たなくなっていくので、あまり心配しないようにしましょう。
妊娠線ができやすい人の特徴の一つに、「急激に体重が増加した(お腹が大きくなった)」というものがあります。体重の増えやすいこの時期なので、妊娠線の予防といった意味でも、体重管理を怠らないようにしたいものです。
また、お肌が乾燥している人はスキンケアクリームやオイルを使っての保湿を心がけましょう。クリームをオイルを使ってマッサージをすることで、保湿だけでなく血液の循環が良くなるというメリットもあります。
お風呂上りのカラダが温まっている時に、お手入れをする習慣をつけておくと良いでしょう。
胎動を感じる幸せな時間
この時期になると、多くの妊婦さんが胎動を感じるようになります。胎動と聞くとお腹の中から「ドンッ」と強い振動を感じると思っているかもしれませんが、実はこの時期の胎動はお腹の中からポコポコと小さな動きを感じる程度。
「ガスがたまっているのかな?」と思っていたら、実はそれが胎動だった……なんていう話も聞きます。
「あまり胎動を感じないな……」という人は、家事や仕事の合間にちょっとゆったりと休憩する時間を取り、お腹の中の赤ちゃんの動きを感じてみましょう。
目を閉じて一人静かに胎動を感じる時間は、ママにとってマタニティーライフの思い出の一つに残る、幸せな時間になることでしょう。
妊娠19週の胎児の状態
この時期の赤ちゃんは皮下脂肪がつき始め、ふっくらとしたカラダつきになっていきます。体重も250g程度まで増え、身長も16cm〜20cm程度まで伸びてきます。エコーで全身を映しだせるのは、この頃までです。
エコーで赤ちゃんを見てみると……
この時期の赤ちゃんは、3頭身程。お腹のあちこちで元気いっぱい動き回るようになっています。赤ちゃんの生殖器もしっかりと完成する頃で、エコーの最中に性別がわかることもあります。
エコーで「逆子」であると言われる場合もありますが、まだまだ元に戻る可能性のある時期なので、あまり心配しすぎないようにしましょう。
外の世界に出る準備
赤ちゃんのカラダの中では、腎臓や膀胱といった器官が完成に近づく時期です。様々な臓器が完成すると、自分で消化液を分泌したり、体内で血液を作り出したりできるようになってきます。
外見も、眉毛が生えてきたり、これまで透明に近かった肌が、皮下脂肪がつくことで赤みがかかってより肌色に変化したりと成長が進みます。赤ちゃんも、外の世界に出てくる準備を着々と進めているのです。
妊娠19週にやっておきたいこと・気をつけたいこと
カラダの変化やホルモン分泌の変化が起こりやすいこの時期。大きくなってきたお腹の負担を減らし、今後の妊娠生活を少しでも快適に過ごすために、いろいろな対策を行っていきましょう。
シミ対策をしっかりと
妊娠19週あたりになると、メラニン色素を生成する色素細胞を刺激する女性ホルモンが増加しはじめます。その影響で、シミや色素沈着になりやすくなるため、外出時は紫外線対策が必要です。
外を歩くときは日焼け止めを塗ったり、長袖を着て肌を出したりしない工夫をしましょう。目元を守るためにサングラスをかけることもおすすめです。
腰痛対策に腹筋を鍛える
骨盤の緩みや、大きくなってきたお腹を支える影響で、腰痛に悩まされる妊婦さんが増えてきます。腰痛を和らげるためには、まず腹筋を鍛えることで腰にかかる負担を減らしてあげること。
気分転換も兼ねてストレッチをし、筋肉を伸ばしてあげるのも効果的です。
また、妊娠期間中に腹筋を鍛えておくと、腰痛対策だけでなく出産の際にいきみやすくなるというメリットもあります。もちろん無理は禁物なので、医師と相談しながら腹筋運動やストレッチに挑戦してみましょう。
無理のないオシャレを心がけて
大きなお腹に負担をかけないために、締め付けの少ない服装をするようにしましょう。
ジーパンやスカートを履いている人も、マタニティー用のワンピースや、ゆったりした締め付けの少ない素材の服へと移行していくのがおすすめです。
足のむくみを抑え、転んで怪我をしたりお腹を打ったりする可能性を減らすために、靴もペタンコのものや、スニーカー、スリッポンなど、負担の少ない履きやすいものを用意しておくと安心です。
ベビー服の用意を開始
赤ちゃんの性別が分かったら、お店でもつい可愛いベビー服に目が行くようになりますよね。出産予定の季節に合わせて、少しずつお気に入りのベビー服を購入し始めるのにも良い時期です。
出産後の赤ちゃんの成長速度はまちまちですが、思いの外グングン大きくなっていくものです。
ベビー服を購入する際は、一定の月齢のものをたくさん買いすぎないよう注意しておくと、後で「結局これは着なかった……」となりません。
まとめ
妊娠19週になると、ママもお腹の赤ちゃんも、出産に向けて着々とカラダの準備が進んでいきます。子宮が大きくなりお腹が出てきたり、胸が大きくなったりと、ママのカラダつきもますます妊婦らしく。
締め付けないようゆったりめの服で過ごし、無理せず適度な運動やストレッチを取り入れながら体調管理を行っていきましょう。
赤ちゃんの性別が分かったら、ベビー服の準備や名前の候補を考え始めるという新たな楽しみが増える時期でもあります。長い妊娠期間もあと少しで折り返し地点。無理なく心身ともに健やかに過ごせる環境作りを心がけましょう。
<監修>
日本周産期新生児医学会 新生児蘇生法 Aコースインストラクター
日本産婦人科学会 専門医
札幌医科大学産婦人科 高田さくら
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