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【妊娠15週目】そろそろ胎動?赤ちゃんの動きはお腹の中でますます活発に!
妊娠15週ころの赤ちゃんは、脚も伸びてきて、お腹の中で活発に動くようになります。また、光や音を感じるようになり、ママの声も聞こえるようになります。そろそろ胎動が感じられるかもしれません。妊娠15週目のママと赤ちゃんの様子をくわしくみてみましょう。
妊娠15週目ころの赤ちゃんは、足も伸びてきて、お腹の中で活発に動くようになります。また、光を感じるようになり、ママの声が聞こえるようになります。そろそろ胎動が感じられるかもしれません。胎動はどのような感じなのでしょうか? 妊娠15週目のママと赤ちゃんの様子をくわしくみてみましょう。
妊娠15週のママの状態
おへその下に手をあてると、お腹のふくらみがはっきり感じられるようになります。ママの体重も増えていることでしょう。
体重が増加するペースは人によるので、あまり気にする必要はありませんが、大きな増減がある場合には医師に相談しましょう。
鼻づまり・鼻血
妊娠中は体内の血液量が増え、それにともなって鼻の粘膜の血流量も増えます。すると、鼻の粘膜が膨張し破れやすくなることがあります。したがって、妊娠中は全期間を通して鼻づまりや鼻血がよく見られます。
急に鼻血がよく出るようになっても、通常は心配する必要はありませんが、鼻血の量や頻度が多いと感じる場合、30分近く鼻血が止まらないような場合には、医師の診断を受けることをおすすめします。
妊娠15週の赤ちゃんの状態
妊娠15週目になると、赤ちゃんは羊水の中で活発に動くようになります。超音波検査では、指しゃぶりをしている様子がよく見られるようになるでしょう。ときには、超音波検査で性別がわかることもあります。
赤ちゃんの大きさ
15週目の終わりには、赤ちゃんは12センチくらいに、体重も50~70グラムくらいになります。りんごくらいの大きさだという人もいます。
●肺
赤ちゃんは活発に羊水中を動き回りながら、羊水を鼻や上気道に取り入れ、肺胞の発達を促します。
●足
足が伸びて、腕よりも長くなります。
●皮ふ
赤ちゃんの皮ふはまだとても薄く、血管などが透けて見えるくらいです。
●骨
赤ちゃんの骨は、骨化がはじまります。もし、レントゲンを撮るとすると、レントゲン写真にちゃんと写るような骨になりつつあるということです。
●聴覚
耳も発達を続けており、だんだん耳らしくなってきます。また、このくらいの時期になると、赤ちゃんは耳が聞こえはじめるようです。
お腹の外の音、ママの声や心臓の音、ママのカラダが食べ物を消化している音なども聞こえていることでしょう。
●視覚
目も光を知覚できるようになってきます。目はまだしっかり閉じられていますが、お腹の外の明るさなどがわかるようになってきます。
お腹に強い光を当てられると、まぶしさから逃れるようにカラダの向きを変えたりするようになります。
●味覚
味を感じる味蕾(みらい)も、この時期に作られはじめます。
胎動ってどんな感じ?
多くの人は、妊娠16週から妊娠22週目の間に胎動に気がつくといわれているので、そろそろかもしれません。経産婦ママは、すでに胎動の経験があるので、早くから赤ちゃんの動きがわかることも多いようです。
最初の頃は、静かに座っているときや、カラダを休めているときのほうが赤ちゃんの動きがわかりやすいでしょう。やせ気味の人のほうが、早く気がつきやすいともいわれています。
胎動ってどんなふうに感じるの?
最初の頃の胎動は、感じ方も人によってさまざまです。「蝶が羽ばたいているようだ」と感じる人もいれば、「ポップコーンがはじけているようだ」とか、なかには「金魚が泳ぎまわっているみたい」という人もいます。
最初は、お腹の中でガスが動いている、お腹がゴロゴロしているように思うかもしれません。でも、そのうち、その動きも増えてきて、ちゃんと胎動として認識できるようになります。
こんなときは気をつけて
妊娠後期になると、赤ちゃんが内側からお腹を蹴とばすのも感じられるようになります。もし、赤ちゃんの動きが少なくなってきたように感じたら、赤ちゃんに問題が生じている可能性があるので、急いで受診するようにしましょう。
出生前診断(羊水検査)
出生前診断にはさまざまな方法がありますが、ここではこの週数から受けることができる羊水検査について説明します。
羊水穿刺(せんし)とも呼ばれている羊水検査は、一般的に妊娠15~16週目から受けることができます。
羊水検査とは、その名の通り、羊水を抜き取って羊水中に浮遊している赤ちゃんの細胞を培養し、染色体異常の有無などを調べるものです。医療機関によりますが、結果が得られるまでに約2~4週間かかり、検査の費用は全額自己負担で10~15万円程度かかります。
出生前診断(羊水検査)のメリット
●ダウン症(21トリソミー)、13トリソミー、18トリソミー、クラインフェルター症候群、ターナー症候群などの染色体数の異常や、その他染色体の構造の異常が検出できます。
●家系に遺伝性疾患がある場合など、特定の遺伝子疾患が疑われる場合には、それらについて調べることが可能なこともあります。
出生前診断(羊水検査)のデメリット
●検査結果が正しいとは限らない
羊水検査を受けても、結果がはっきりしないことが約1~1.5%くらいあるといわれています。また、検査結果も絶対ではありません。
染色体の構造の異常も、目で見てわからないような異常は検出できません。
さまざまな要因によって、赤ちゃんが正常であるにもかかわらず検査結果が陽性と出ることも、異常があるにもかからわず検査結果が陰性と出ることもあります。
●流産のリスクがある
検査後に破水する危険性は1/100、流産の危険性は1/200~400といわれており、流産のリスクがあることは否めません。
羊水検査では、赤ちゃんの異常がすべて判明するわけではないことを理解しておきましょう。検査を受けたほうがいいかどうかについては、正解はありません。
検査のメリット、デメリットのほか、自分の年齢、家系、超音波検査など他の検査結果を勘案し、出た結果をどう受け止めるかについてもよく考慮しなければなりません。
まずは病院で遺伝カウンセリングをうけ、検査を受けるべきかどうかについて、家族ともしっかり相談をしてから行ったほうがよいでしょう。
妊娠15週目にやっておきたいこと・気をつけたいこと
妊娠15週の時期にやっておきたいことや、注意しておきたいことなどをご紹介します。
●横向きで寝る練習
ふだん寝るときにどんな姿勢をとっていますか? 妊娠中は、お腹もどんどん大きくなっていくので、寝るときの体勢も重要になります。
うつぶせ寝は子宮にママの重みがかかってよくありませんし、仰向け寝も、赤ちゃんへ栄養を運ぶ動脈が子宮によって圧迫されるので気持ちが悪くなってしまう人がいます。
したがって、ふだんは仰向けやうつ伏せで寝ている人は、横向きで寝る練習を始めましょう。特に妊娠後期のお腹の大きい状態では、横向きがもっともカラダに負担がかからず、息をするのも楽なようです。
●赤ちゃんに話しかけよう
この時期の赤ちゃんはママの声が聞こえるようになるので、たくさん声をかけてあげましょう。
お腹の中にいるときにたくさん話しかけてあげることは、赤ちゃんの言語能力の発達を助ける最適な方法のひとつと考えられています。
ひとりでおしゃべりするのが性に合わない人は、新聞、本、雑誌などを声に出して読んであげてみてもよいでしょう。
まとめ
妊娠15週目になると、赤ちゃんの脚も伸び、活発に動くようになります。胎動がわかるようになるのも、もうすぐでしょう。ママの声が聞こえるようになるので、たくさんお話ししてあげてください。
妊娠15週目から出生前診断としての羊水検査が受けられるようになりますが、検査を受けるかどうかについてはよく考えて決める必要があります。
また、ママの体重も増えていくころなので、バランスのとれた食事をとるようにしてください。体調がよいときには、ストレッチや散歩をするのがおすすめです。
<監修>
日本周産期新生児医学会 新生児蘇生法 Aコースインストラクター
日本産婦人科学会 専門医
札幌医科大学産婦人科 高田さくら
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