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【妊娠8週目】赤ちゃんの状態は?エコー写真はどうやって見る?ママはつわりがつらい時期
お腹の中の赤ちゃんが「胎芽」から「胎児」へと成長を続ける妊娠8 週目。子宮もだんだん大きくなり、ママのカラダにも変化が起こりはじめます。つわりがピークに近づき、つらいことがあるかもしれませんが、体調に気をつけ、ゆっくり安定した生活を心がけましょう。
妊娠8週目に入ると、いよいよ「妊娠3ケ月」に。 お腹の中の赤ちゃんの呼び方も「胎芽」から「胎児」へと変わります。 ママにとってはつわりがつらくなってくることが多いこの時期ですが、赤ちゃんはママからの栄養をしっかり受け取り、ぐんぐん成長していく時期でもあります。
妊娠8週のママの状態
この時期はつわりがひどくなることが多く、ママにとっては大変な時期でもあります。 妊娠していないときの子宮の大きさはニワトリの卵くらいの大きさといわれていますが、この頃になると、握りこぶしほどの大きさになり、カラダつきが妊婦さんらしく変化していきます。
つわりと食べ物
妊娠したと聞くと、「つわりがひどかったらどうしよう……」と心配になってしまう人もいるでしょう。 でも実は、つわりが全くないという人もいますし、人によってその程度や期間はさまざまです。 一般的につわりが終わるのは妊娠12週目付近だといわれています。 吐き気や極度の疲れなどに悩まされる人は、適度な休息と上手な気分転換を取り入れながら、残り数週間を乗り切っていきましょう。 つわりで吐いてしまうママは、「吐いてばかりで赤ちゃんに栄養がいかないのでは……」と心配になってしまうかもしれません。 でもこの時期の赤ちゃんの栄養は、すでにママのカラダに蓄えられているものが中心。 「赤ちゃんのために食べなければ」とストレスをためず、食べられるものを口にしましょう。 食べられる量が少なくて気になる人は、気分転換も兼ねて1日に何回かスナックタイムを取り入れるのもおすすめです。
ママのカラダの変化
子宮が大きくなりはじめるにつれ、「お腹が少しふっくらしてきたかな?」と感じはじめる人も出てきます。 子宮が大きくなると、周りの筋肉が伸びてお腹のあたりに違和感を感じたり、膀胱や直腸が押されてトイレが近くなったりする人もいます。 仕事場や外出先で何度もトイレに立つのは気がひけるかもしれませんが、我慢しすぎて膀胱炎になってしまうと大変です。 無理をせずに「行きたい」と感じたら迷わずトイレに行くよう習慣づけましょう。 つわりがひどい人は、この時期ついつい歯磨きを怠ってしまうかもしれませんが、これはトラブルのもと。 妊娠によって体内のホルモンが変化することで、虫歯や口臭に悩まされたり歯周病が発生しやすくなっています。 体調のよいときに歯磨きをするよう心がけ、小さめの歯ブラシを使ったり、舌に歯ブラシを当てないようにしたりするなど、自分にあった歯磨き法を見つけましょう。
受診が必要なのはどんなとき?
胎盤が作られるこの時期は、ちょっとした無理が原因で出血につながってしまうことがあります。 お腹に痛みを感じたり出血したりする場合は、まずはかかりつけの病院に電話をし、指示をあおぎましょう。 正常な妊娠経過でも少量の出血をすることがあります。 少量の出血では安静が一番の治療のことがありますので、自己判断で急いで病院に行かずに、まずは病院に電話相談することがベストです。 ストレスをためず、カラダを冷やしすぎないように気をつけながら、ゆったりと安静に過ごすよう日ごろから心がけておきましょう。
妊娠8週の赤ちゃんの状態
この時期の赤ちゃんの成長は、目を見張るスピードで進んでいきます。 胎芽のときについていた尻尾のようなものがなくなりはじめ、エコーで確認するとだいぶ人間らしい形になってきたのがわかります。
エコーで赤ちゃんを見てみると……
この時期の赤ちゃんは、ママのお腹の中ですでに動いており、エコーで見るとその動きまで確認できるようになってきます。 赤ちゃんのカラダは手足が形成され始め、頭と胴の2頭身に分かれてきます。 まだ胎動を感じるほどの大きさには成長していないものの、エコーで一生懸命動く赤ちゃんを目にすると、安心感やママになる実感もぐっと上がりますね。 エコー写真では、赤ちゃんの姿を見るだけでなく、赤ちゃんに関するさまざまなデータを見ることができます。 一般的には以下のような情報が記載されています。 ※エコーの機械のメーカーによって、記載されている場所が異なる場合もあります。
●エコーをした日付
●出産予定日(EDCまたはDEL)、妊娠週数(AGEまたはGA)
●頭殿超(CRL:頭からお尻までの長さ)
大きさはたったの2センチ!
この時期の赤ちゃんは、カラダの中で肝臓や腎臓、胃などの大切な器官が作られていく時期です。 鼻や唇、あごなど顔の細かいパーツも形成されはじめ、ヒトとしての形に近づいてきますが、その大きさはなんとまだ2センチ程度。 でも心臓もしっかり打っており、ドップラー超音波の装置を使うと力強い心音を聞くことができます。
妊娠8週にやっておきたいこと・気をつけたいこと
病院で妊娠がはっきり確認できたら、忘れずに行いたいのが母子手帳の受け取りです。 また、この時期に気をつけておきたい生活習慣にはどんなものがあるか、確認しておきましょう。
母子手帳はどうして大切?
母子手帳とは、役所や保健所で交付してもらえる無料の手帳で、赤ちゃんについて大切な情報をまとめておける便利なものです。 母子手帳には、妊娠の経過、赤ちゃんの発育状況や検診、予防接種など、妊娠・出産・子育てに関するさまざまな情報を記録することができます。 また、妊娠や出産に関するアドバイスも載っており、ママにとって頼もしい存在でもあります。 妊娠中は常に携帯し、健診や検査の際に医師や助産師に必要な情報を書き込んでもらいましょう。
水分補給をしっかり行う
つわりのひどいこの時期だからこそ、ぜひ気をつけたいのが水分補給です。 つわりによる嘔吐に悩まされている人は特に、水分不足から脱水症状に陥らないよう1日を通して水分を摂るようにしましょう。脱水症状になると、めまいが起きたりだるさが抜けにくくなります。 また、口の中が異様に乾くことがあるので、こういった症状が気になったら注意のサインです。 トイレの回数が減ったり、体重が急激に低下したりしてしまった場合は、病院に連絡をとって指示を仰ぎましょう。
マタニティーウエアは必要?
カラダに変化が起きはじめるこの時期は、どのような服装をするべきか悩むかもしれません。 妊婦さん専用のマタニティーウエアを着る必要はありませんが、カラダの血液の循環をよくするためにも、お腹の周りを締め付けすぎないようなデザインの服を選ぶようにしてみましょう。 ゆったりとした服を着ることでつわりの症状がやわらぐ人もいるようなので、つわりの症状がひどい人はいろいろなスタイルの服に挑戦してみるのもよさそうです。 また、この時期の服装で気をつけたいのが、カラダを冷やしすぎないようにすることです。 肌の露出は控え、上に羽織れるカーディガンを持ち歩くなど、外出先でも素早く温度調節ができるように準備しておきましょう。 これから大きくなっていくお腹を考え、履く靴にも気を遣いはじめるとよいタイミングです。 普段ヒールのある靴を履いている人は、安定感を重視した低めのヒールの靴や、思い切ってフラットシューズへの移行も考えてみましょう。 ヒールを履いていると足にかかる負担が増えてしまい、血液の循環が悪くなって足がむくんだり、足元が冷えたりしてしまいます。 これはお腹の赤ちゃんにとってマイナス要素になってしまうことがあるので、安全・快適に過ごせる靴とは何かをしっかり考えてあげましょう。
まとめ
お腹の赤ちゃんもグングンと成長を始め、ママのカラダもどんどん変化していくのが妊娠8 週目です。 つわりに悩まされて日常生活をうまくこなせなかったり、ストレスがたまってしまうこともありますが、無理をせずにゆったりとした時間を過ごすよう心がけていきましょう。 エコーで動く赤ちゃんが見られたり、憧れの母子手帳を手に入れたりと、妊婦ならではのうれしいイベントが楽しめるのもこの時期です。 出血や脱水症状などカラダが出すSOSサインに注意しながら、残りのマタニティーライフに向けて準備を進めていきましょう。 ⇒妊娠9週目、赤ちゃんはますます人間らしいカラダつきに! <監修> 日本周産期新生児医学会 新生児蘇生法 Aコースインストラクター 日本産婦人科学会 専門医 札幌医科大学産婦人科 高田さくら
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