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かわいいお尻が真っ赤に!おむつかぶれのホームケアは?
親が注意していても、「おむつかぶれ」はほとんどの赤ちゃんが経験するものです。特に夏場はおむつがムレやすいので大変!炎症を起こしていなくても、おむつ替えのときにお尻を拭くと機嫌が悪くなって泣きだしてしまうときは、おむつかぶれを起こしかけているかもしれません。こんなときのホームケア方法を紹介します。
おむつかぶれの原因は?
おむつかぶれが起こってしまう原因は、おむつ内の蒸れや皮膚に残った尿や便だといわれています。これらが皮膚を刺激して炎症が起こります。
赤ちゃんの肌はとてもデリケートなので、すぐに赤くなったり、発疹が現れたり、カサカサになったりと、さまざまな症状が生じます。
おむつかぶれができたときのホームケア
赤ちゃんのおむつかぶれを防ぐには、おしりを清潔に保つことが一番です。そのために、自宅でできるケアのポイントをご紹介します。
(1) こまめにおむつを取り替える
おむつかぶれが起きないよう清潔にするために、まずはおむつの取り替えをまめにしてあげましょう。
夏場は蒸れやすくなるので、いつもよりも短い間隔でおむつ替えをしてあげるようにしましょう。
おむつ替えの際には、おしりふきで肌をこすりすぎないように、やさしく拭きとります。
そのほか、すぐに新しいおむつを付けずに、うちわなどでパタパタとあおいで風を送り、おしりを空気に触れさせてあげるのもいいでしょう。
また、市販の紙おむつよりも布おむつの方が通気性に優れているといわれています。
洗濯をする手間はかかりますが、赤ちゃんのデリケートな皮膚にもやさしく、おむつの卒業も早くなるといわれているので、布おむつの使用を検討してみてもいいかもしれません。
(2) おしりを洗う・拭くときのポイント
おむつ替えのときに汚れをきちんと拭き取ったら、お湯か水に浸した脱脂綿で、もう一度おしりをきれいに拭きましょう。
お風呂に入れるときはよく洗い、おしりを清潔に保つことが大切です。真っ赤なお尻のときには石鹸やボディソープは使わないようにしましょう。
もし、軟膏などおむつかぶれ用の治療薬を使用している場合には、おしりを空気に触れさせて、よく乾かしてから塗りましょう。軟膏を塗った上でパウダーを使うと症状を悪化させてしまうことがあるので、やめてください。
おむつかぶれに似ている「カンジダ皮膚炎」
カンジダ皮膚炎という病気を知っていますか?
カンジダというカビが原因で起こる皮膚炎で、症状がおむつかぶれととても似ています。
カンジダ菌はおむつが湿った状態で繁殖しやすく、皮膚が常に湿った状態だと、カンジダ皮膚炎にかかりやすいといわれています。
カンジダ皮膚炎は抗真菌剤入りの塗り薬で治療できるので、おむつかぶれの治療をしていてもなかなか治らない場合には、受診するといいでしょう。
ステロイド剤を塗るとかえって悪化してしまうので、自己判断で薬を塗らないようにしてください。
おむつ替えのときに、ちょっとした行動をプラスするだけで、おむつかぶれは速やかに改善します。
低月齢ほどおむつかぶれになりやすいので、赤ちゃんのようすをよく観察しながら、おむつかぶれを防いであげましょう。
★今回のポイント★
・おむつの取り替えはこまめに
・おしりは常にきれいに保つ
・おむつかぶれが長引く場合は「カンジダ皮膚炎」の可能性も
この記事の監修
日本小児科学会専門医 菊池 透先生
初回公開日:2017年7月30日
最終監修日:2021年5月26日
細部 千晴先生
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