寝る子は育つ?生後2ヶ月目の赤ちゃんが取る平均的な睡眠時間について
生後2ヶ月の赤ちゃんは、平均してどのくらいの睡眠時間をとればよいのでしょうか?
生後2ヶ月目を迎えた赤ちゃんの適正な睡眠時間に加え、まだまだ安定しない赤ちゃんの生活リズムや睡眠スタイルを整えるためのちょっとしたヒントを、その心構えとともにお伝えします。
出産から、あっという間に過ぎた1ヶ月。やっと赤ちゃんとの生活に慣れた頃ではないでしょうか。
2ヶ月目に入ると、少しずつ手足を大きく動かし、表情も豊かになってきます。
愛おしい我が子の姿に和みながらも、まだまだ安定しない赤ちゃんの睡眠サイクルが気になるママも多いのでは?
赤ちゃんの成長は個人差がとても大きく、マニュアルどおりにいかないのが子育ての常。
睡眠ひとつをとっても何度も泣いて目を覚まし、なかなか寝付かない子もいれば授乳の時間になっても眠り続けてしまう子もいます。
今回は生後2ヶ月目を迎えた赤ちゃんの平均睡眠時間を理解し、うまく寝かせるヒントをお伝えしましょう。
生後2ヶ月目の赤ちゃんの平均睡眠時間は?
生後2ヶ月目の赤ちゃんは、平均として1日あたり断続的に15~16時間程度の睡眠をとるのが一般的とされています。
しかし、あくまでも1日あたりの平均であり、1回あたり何時間眠れば良い、という基準はありません。
生後2ヶ月目程度ではまだまだ体内時計ができあがっていないので昼夜の区別がつかず、夜にまとめて眠るという習慣もありません。
大人であるママは、夜に寝て昼は起きているという感覚が備わっています。
しかし、生活リズムができていない赤ちゃんは、夜だから寝るという感覚がありません。
ママにとっては睡眠時間であるべき夜の時間帯に赤ちゃんが起きてしまうと、赤ちゃんが昼間に十分眠っていたことを忘れ、ママの感覚で赤ちゃんも睡眠時間が不足しているように感じてしまいます。
.しかし、本来チェックすべきは赤ちゃんが1日あたりで取っている合計の睡眠時間です。
1日を通して15~16時間ほど寝ているようであれば問題ありません。辛抱強く赤ちゃんの様子を見守りましょう。
また、1ヶ月目はどこでも寝てくれていた赤ちゃんも、2ヶ月目になると変化が出ることも。
成長するにつれて赤ちゃん自身が周囲に敏感になり始めるため、環境が整っていないと寝付けなくなってしまうこともあります。
そんなときには赤ちゃんの好みを確認しながら、眠りやすい環境を整えてあげましょう。
睡眠時は必ず仰向けに
2ヶ月目にもなると、首が座り、うつぶせ遊びを楽しむ赤ちゃんも出てきます。
短時間で遊ぶ程度ならよいのですが、おなかを下にして寝ると、乳幼児突然死症候群になりやすいというデータがあります。
睡眠時には必ず仰向けに寝かせるように心がけましょう。
また、ブランケット、枕、お人形などは、寝ている赤ちゃんから離しておくこと。
顔にかかってしまうと窒息する原因となり危険です。
時計まかせではなく「寝て、食べて、遊んで」がポイント
赤ちゃんの成長に合わせて早くリズムを整えたい、夜にまとめて寝てほしいと思うママも多いようですが、焦るあまりに赤ちゃんの様子とは関係なく、大人の都合で進めてしまいがちです。
2ヶ月目の赤ちゃんは、やっとおなかの外での生活に慣れたところ。
はじめての子育てに戸惑うママと同様に、赤ちゃんも少しずつ成長しているのです。
大人の時計に合わせるのではなく、赤ちゃんが健康に過ごせるよう、まずはわかりやすいサイクルを組み立ててあげましょう。
例えば、2~3時間おきのミルクに合わせて、お昼寝と遊びを繰り返すこと。
2ヶ月目の赤ちゃんは3時間以上続けて眠ることはあまりありません。そこで、お昼寝をして起きたらまず授乳。
そして少しだけ遊んで、疲れたら眠るというサイクルになるように意識してみましょう。
おなかもいっぱい、遊んでご機嫌、ぐっすりお昼寝というリズムができれば、突然の大泣きも減ってくるはず。
昼夜のリズムが整うようにするためには、同じ遊びでも日中は大きく動き、夜は暗くして静かに遊ぶといった工夫を取り入れるとよいでしょう。
赤ちゃんの睡眠が安定するまで辛抱強く
赤ちゃんの体内時計が安定するのは、一般的に4ヶ月目くらいといわれています。
落ち着くまでは、夜泣きにも悩まされるかもしれませんが、それも一時のこと。
赤ちゃんのリズムが整うまで、「寝て、食べて、遊んで」というサイクルを意識し、無理なく睡眠時間が確保できるまで、気長に待ちたいですね。
この記事の監修
日本小児科学会専門医 菊池 透先生
初回公開日:2016年6月14日
最終監修日:2021年8月23日
キーワード / keyword
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
ルナルナの最新情報をお届けします