超音波検査(エコー検査)

超音波検査は、生理周期の1周期のうちに数回行います。
内診台で行い、検査時間は1回3~4分ほどです。費用は保険適用となる場合には1,500円ほどでうけることができ、自費の場合は3,000円ほどかかります。
エコー検査もホルモン値の検査同様、保険適用となるか自費となるかはその時の検査の目的によって異なります。

低温期から排卵の時期には、卵胞の状態や子宮内膜の状態を確認し、排卵後には卵巣から卵胞がなくなっているのをチェックして、排卵を確認します。この検査では、子宮内膜の異常や内膜の厚さ、卵胞の発育状態や排卵の有無が分かり、排卵日の予測もできます。

卵胞の成長

生理開始日から5日目までは、左右の卵巣に5~8mm程度の小さな卵胞がいくつも見られます。 このうち1つが排卵に向けて育ち、10mmをこえると1日2mmほどのスピードで成長していきます。18〜20mm前後まで成長すると排卵されます。
超音波検査では、この卵胞のサイズを確認することができ、いつごろ排卵がありそうか医師に診断してもらうことができます。

子宮内膜の厚さ

生理が終わると、子宮の内膜も1日0.5~1mmほどずつ厚くなり、排卵の時期には10mm前後になって受精卵の着床にそなえます。また、厚さが7mm以下の場合は、妊娠しにくいといわれています。

超音波検査の結果、子宮内の異常が疑われたら?

超音波検査の結果を受けて、子宮の内部を詳しく見る必要がある場合には子宮鏡検査や腹腔鏡検査を実施します。

子宮鏡検査

検査にかかる時間は5分前後、費用は保険が適用され、2,500円ほどです。子宮に内視鏡を入れて、子宮の内側の様子をチェック。ポリープや子宮筋腫(粘膜下筋腫)などを見つけることができます。卵管の入り口も同時に確認でき、一般的には外来で行われます。

腹腔鏡検査

時間は人にもよりますが、60~90分ほど。保険が適用され、、検査自体は6,500円、麻酔料・薬代を含めて約6万円になります。
全身麻酔をしてお腹に小さな穴を空けて内視鏡を入れる腹腔鏡検査を勧められることも。卵管や卵巣の様子などがわかり、異常が見つかった場合、同時に治療も行えます。外来では行えないので、入院になります。検査のみであれば日帰りでもできますが、手術治療を行う場合には前日から通常手術後3〜4日入院します。
手術治療には、別途治療費(内膜症・癒着剥離術の場合15万円程度)と入院のお部屋代がかかります。