血液検査(ホルモン値、AMH、クラミジア抗体等)

血液検査では、排卵や妊娠に関係するホルモンの分泌の状態、AMHや、性感染症の有無などを調べます。それぞれの検査費用や分かることについてご紹介します。

ホルモン値

採血にかかる時間は3~4分。費用は保険適用の場合2,000円ほどでうけることができます。
同じホルモン値の検査であっても、その時の検査の目的によって保険適用か自費診療になるかは異なります。保険適用か自費か気になる場合には、検査を受ける際にクリニックに確認してみるとよいでしょう。

体温の低い時期(低温期)には黄体化ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、乳汁分泌ホルモン(プロラクチン・PRL)などを調べ、排卵の時期や体温の高い時期(高温期)にはLH、エストロゲン(E₂)やプロゲステロン(P4/PRG)などを調べます。
それぞれの時期に受診し、採血をして、不妊専門クリニックであれば1時間ほどで結果が出ます。この検査では、多嚢胞性卵巣症候群や高プロラクチン血症といった排卵障害の原因がわかります。

【ホルモン値と疑わしい症状】

プロゲステロン(P4/PRG)の数値が低い

高温期の血液検査で、プロゲステロンの値が10ng/ml以下の場合には黄体不全の疑いがあります。一方で、10ng/mlをこえていればよい排卵がおきたといえます。

卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の数値が高く、AMHが低い

卵子の数が少ない可能性あり。
卵巣刺激ホルモンと黄体形成ホルモンは月経前の値を確認します。卵巣刺激ホルモンの値は年齢を重ねるごとに数値が上がっていくのが特徴で、20~30mIU/mlで更年期、50~100 mIU/mlで閉経と言われています。
黄体形成ホルモンは、通常、卵巣刺激ホルモンの値の1/2~1/3程度の値になります。黄体ホルモンの値のみが高い場合には多嚢胞性卵巣症候群の疑いがあります。

FSHとLHの数値がともに低い

ホルモン分泌を促す視床下部や脳下垂体などに問題があり排卵障害になっている可能性がある。

FSHは正常だが、LHとAMHの数値が高い

多嚢胞性卵巣症候群の可能性があります。

プロラクチンの数値が高い

高プロラクチン血症による排卵障害の可能性あり。

AMH(アンチ・ミューラリアンホルモン)

AMH検査は、発育過程にある卵胞から分泌されるAMHというホルモンを測定し、その結果から卵巣内にどのくらいの数の卵子が残っているか(卵巣予備能)を予測する検査です。
年齢別の平均値(下図)を目安として、数値が低い場合には、相対的に卵子の数が少ないと考えられることから、実年齢にかかわらず早めに不妊治療をスタートさせるよう勧められることが多いようです。
現在のところ保険適用はなく自費での検査となりますが、生理周期のどの時期にでも採血だけで調べることができるので、活用してみるのもおすすめです。

クラミジア検査

費用は実費で4,500円ほどです。
内診と血液検査をあわせて、クラミジア感染の可能性や、過去に感染したことがあるかどうかを調べます。
クラミジア検査には、クラミジア菌の有無を調べる抗原検査と、クラミジア菌に反応した抗体値を調べる抗体検査があります。クラミジア感染は、卵管の詰まりの原因になることがありますので、しっかり調べることが大切です。以下の表は診断の目安です。

このほか、子宮頸がん検診、感染症(エイズ・梅毒・B型肝炎など)の検査を行うクリニックもあります。