ルナルナ

妊娠を希望して婦人科にいくとき、初診では、現状を把握するための第一歩として、基本的なカラダの状態を調べるために検査を行います。

初診ではどんな検査を行う？　持ち物や服装は？

病院で受け付けを済ませたら、はじめに行うのが問診票の記入です。この問診票をもとに医師の診察を受けたあとは、内診や超音波検査、血液検査などを行います。パートナーと一緒に受診すれば、同時に精液検査を受けることもできます。

ルナルナ 体温ノートに生理日や基礎体温を記録している人は、問診で医師に記録を見てもらうとよいでしょう。特に2～3か月分の記録をみせられるように準備しておけると診療に役立ちます。ルナルナ メディコを導入しているクリニックであれば、簡単に医師のツールで記録を見てもらえるので活用してみましょう。
また、当日の服装は、内診のときに開脚しやすく、下着の脱ぎ着がしやすいゆったりしたスカートなどを選ぶのがおすすめです。

STEP1　問診票

医師の診察を受ける前に記入します。身長や体重などの基本情報、既往歴や家族の病歴、服用中の薬、生理の状態、セックスの頻度、妊娠・出産・流産・中絶経験の有無などの質問事項があります。必要に応じて、あらかじめ調べてメモを持参するとスムーズに記入できますよ。

※初診問診表の例（山王病院・リプロダクションセンター問診表）はこちら（http://www.sannoclc.or.jp/hospital/patient/depar
tment/repro/pdf/monshin_funin.pdf）

STEP2　問診

問診票や基礎体温の状態をもとに、医師が質問をします。妊娠を望んでからの期間、セックスの頻度など、プライベートな質問もありますが、検査や治療に必要な情報なので、恥ずかしくても曖昧な回答にはせずに、できるだけ正確に伝えるようにしましょう。

STEP3　内診

下着を脱いで内診台で受ける診察です。医師が腟内に指を入れて、子宮や卵巣に異常がないかをチェックします。また、腟内に腟鏡（クスコ）という器具を入れて、腟内や子宮頸部（けいぶ）を観察します。緊張するかもしれませんが、なるべくカラダの力を抜いて、リラックスした状態で診察を受けましょう。

STEP4　超音波検査

腟内にプローブという棒状の器具を入れ、超音波（エコー）で子宮や卵巣、子宮内膜の状態を観察します。この検査で、子宮筋腫や卵巣嚢腫（のうしゅ）が発見されることもあります。

STEP5　血液検査

採取した血液から、貧血や感染症の有無、ホルモン値を調べます。問診で本人の持参資料から確認できる場合には、行われないこともあります。

初診のあとに行うのは、不妊原因を探るための専門的な検査です。専門的な検査で異常が疑われる場合には、さらに詳しく原因を探るために精密検査を行います。初診のときに、次回以降の検査の説明などもありますから、わからないことは事前にきちんと質問して理解しておきましょう。

不妊検査には、低温期（卵胞期）、排卵時期などの生理周期に合わせて行われる検査もあるため、一連の不妊検査を受け終えるのには初診から1～2か月かかります。人によって受ける検査は異なりますが、医師に必要と言われた検査は必ず受けましょう。