静脈血栓症の頻度は、ピルを服薬されていない方で1万人当たり1~5人(年間)です。ピルを服薬されている方では1万人当たり3~9人(年間)と上昇することが報告されていますが、ピル服薬者よりも妊娠中の方が発症リスクが高いと言われています。とはいっても、日々十分な水分を摂ったり、同じ姿勢を長時間続けないなど、生活習慣には気を付けたいですね。
ただし血栓症の前兆となる以下の症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診するようにしてください。
激しい腹痛、激しい胸痛、息苦しい・押しつぶされるような胸の痛み、激しい頭痛、視野が狭い・見えにくいところがある、舌のもつれ、失神、けいれん、意識障害、ふくらはぎの痛み・むくみ・握ると痛む・赤くなる
参考:OC・LEPガイドライン 2020年度版(公益社団法人 日本産科婦人科学会/一般社団法人 日本女性医学学会)